小学生のころに、子ども聴くラジオ番組っていったいなんでしょうね?。無着先生の登場する「こども電話相談室」でしょうかね?(無着先生がスゴイ方だとわかるのはもっと後の話だ)。野球好きの子供ならナイター中継を聞くだろうし、短波の株式市況なんて聴いていた子どももいるかもしれない。しかし、FM放送というのは、これは個人的なことなのかもしれないが、あんまり子どもには縁のない世界である(としておく)。谷口キヨコがしゃべるおひるの番組には、風邪引いたときくらいしか縁がないだろうし。FMとの接点ができるのはロック系の音楽番組視聴だろうと勝手に推測する。まああれくらいにぎやかに、Fankyにやってくれれば問題はないのである。
私の場合、FMとの出会いというのが、どうやら、ジャズだったらしい。「どうやら」というのは、そのへんの記憶がはっきりしないからである。しかし、ジャズ@FMというのが私のFM体験の最初であった(らしい)ことが、両者に対する印象を決定付けていた。
もっとぼんやりした印象しかないその、初「ジャズ@FM」という体験で、私は、FM放送のクリアな音声に、というよりクリアな「沈黙」に、言いようのない不安感を覚えたわけである。同時に、そこで演奏されていた(らしい)「ジャズ」にたいしては、「世界が滅亡する前の日みたいだ!」という印象を持つにいたった。冷戦もまだ終わっていない、米ソ核戦争の危険が喧伝され、のストらダムスの予言も「健在」であったころである。世界的問題の影響を心理的に与えたられていたのかどうかはしかし定かではない。
というわけで、現在でも、ジャズはラジオで聴くことを習慣にしている。そして、演奏に関しては、音がどうのこのというより、音と音の間の「沈黙」あるいは、「余白」が感じられるかどうかを判断基準にしている(つもり)。
本当に記憶がはっきりしない、「最初に聴いたジャズ」は、いったい誰だったのか、今となってはまったく探すことはできない。なにせ曲名も、テーマのメロディも一切覚えていないがただ「沈黙」だけが記憶に残っているだけなのだから。
しかし、しいてめぼしをつければ、やはりマイルス・デイビスなのかなと近頃思っている。
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